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自己破産と会社破産からの脱出方法

会社破産と個人破産

私は2018年に会社破産と同時に自己破産をしています。

自己破産というとイメージするのは、家も何も無くなり家族離散でとても残酷な辛い状況を思いがちですよね。

当時の会社負債は1億5千万円程度。この負債に対して代表である私の個人保証が全てついている状態だった。個人保証というのは金融機関借入時に連帯保証人として代表者をつける事。

私が父から会社を継ぐ事になった時にすでに1億3千万円ほどの借入残があった状況でした。会社の売り上げは年間3億円程度。月の返済だけで250万円程。1ヶ月の売上金額は2000万円程度だったが、粗利3割程度の為、粗利益額は600万円。この中から、固定費(人件費、地代家賃など)と販管費を差し引いた営業利益の中から返済をしていくわけだけど、かなり厳しい状況。

社員の退職、規模の縮小、様々な経費削減をし、最小限の固定費で売上と利益を確保できるようにしようとやった。

なんだかんだあって(「なんだかんだ」は違う記事で書くことに。)会社破産に踏み切る事になった。

破産申立をするには

まず、会社破産するには、弁護士に相談して裁判所に破産の申し立てをする。申し立てが受理されたら、裁判所が破産管財人を選任。この破産管財人は裁判所が選出する弁護士なのだが、破産管財人によって色々と変わることがあるらしい。まぁ破産管財人も裁判官も人であるという事ですね。

気になる費用はどのくらいかかったかというと、会社と個人合わせて200万円程度かかりました。弁護士に支払う費用と破産管財人に支払う費用全てです。

お金がなくて困っているから破産申し立てをするのに、破産申し立てをするにはこれだけのお金がかかるんです。破産申し立てをする時、人は通常の状態ではなく大変な不安を抱えながら、今後どうなるかもわからない状況で冷静に考えることなど困難な状況。そんな中手続きに進むためにお金を苦心しなければなりません。

今思い返せば、もっと早いタイミングで手続きに入る決定をしておけばよかったと思います。でも人はギリギリまで何とかして頑張ろうとしてしまいます。

何とか破産手続きに入るためのお金を借りることができ、いざ破産申し立ての準備をはじめました。

まずは、弁護士さんに相談です。色々な弁護士さんに相談しました。やはり弁護士さんも人です。自分にあうあわないという事は絶対にあります。あわない弁護士さんと自分の全てをさらけ出して話を進めていくのはお勧めしません。破産申し立てに必要なことは、全ての自分の情報を弁護士さんを信頼して話すことから始まります。

洗いざらい全てを包み隠さず話します。恥ずかしい部分、言いたくないようなこと、そんな事も全て伝えなければなりません。ここで何か隠す必要はない、というか隠すことでよくない結果になる可能性が残ってしまいます。恥ずかしいけど、悔しいけど出直すために全て伝えて信用できる弁護士さんと共に闘いにのぞみます。

破産に向けて準備するもの

破産申し立てに向けて準備するものが色々とありました。決算書、通帳(過去分も)、現金出納帳、売掛買掛リスト、借入の状況がわかるもの、債権者リスト、実印などです。

個人破産では、現在の生活状況の報告書みたいなものも作成しました。

全て原本を弁護士さんへ渡すこととなります。

債権者リストを作成し、弁護士さんへ渡すと弁護士さんから債権者へ通知を出します。

鳴り止まない電話

破産をする事に決まったら、全ての支払いを止めなければなりません。

優先的にどこかに支払いをしたりしてはいけないという事です。破産は全ての財産を破産管財人により整理して、整理された財産を債権者へ分配するという事なので、個人的にどこかを優先して支払いをしてしまうことは許されません。社員への給与は別。

この時が一番辛い時期ですね。

仲の良かった下請けさんなどにも支払いを止めなければならない。支払いを止めた翌日から電話が鳴り止まなくなりました。

電話がなる度に、破産の事を説明し弁護士さんから通知がいく事を伝えるわけですが、支払いを止められた方はそんなこと言われても困ってしまう。「信用していたのに」「地獄に落ちろ」「こっちも生活があるんだ!どうにかしろ!」など書ききれないくらいの罵倒も。ある業者は、「債券を他に売ったからそっちから連絡させる」ということで、夜中訳のわからない反社みたいな口調の人から電話が何回もきていた記憶もあります。

一番辛いのは、電話を受けることではなく、今まで一緒に頑張っていた人たちにも背を向けてしまう事。そこが一番辛かった。もちろんきちんと面と向かって説明と謝罪をしました。一件一件。

準備から6ヶ月

準備書類を提出して、弁護士から債権者リストへの通知が行った時期には、もう電話はならなくなりました。全ての連絡は弁護士の方へいく事になりました。

書類を提出してから半年後、弁護士から連絡が入り申し立て受付されたとのこと。それから1ヶ月以内くらいに破産管財人が裁判所の方で遷任され、今度は選任された破産管財人とのやりとりになりました。

破産管財人との最初の打合せ。頼んだ弁護士さんも同席して今までの経緯や破産管財人の質問に答えます。

破産管財人が決定すると、全ての郵送物は破産管財人へ転送されます。自分のところにはもう郵送物も届きません。破産に関係ない郵送物も転送されてしまうので、そういったものは破産管財人から連絡が入り取りに行く事になります。

債権者会議

破産管財人が財産の整理をして破産ができるかどうかを確認する作業に入る。そして債権者会議というものが裁判所で行われることとなりました。この時のイメージは、債権者が会議に参加して意見を言い合うようなイメージでしたが、実際は債権者会議にこられた方は1名だけでした。しかもこの1名の方は、心配できてくれた方でした。

債権者会議は2回行われた。参加者は1回めの1名だけ、2回目は誰もこなかったので10分くらいで終了したのを覚えています。

申し立てをしてから約1年で免責決定がおりました。

会社破産と個人破産。破産申立から免責決定が出るまでの手続きや心境などを書きましたが、とても精神的に大変な時期になります。このコロナ禍で破産をする人たちも増加する傾向にあるとの事。だけど、1人で悩まずいろんな人に相談しましょう。破産というと恥ずかしいというのもわかります。でも、これはちゃんとした法律の下やり直す機会を与えてもらえる制度なのです。もちろん5〜10年社会的な信用がない状態になるリスクもありますが、どうしようもない状態でいるよりも相談しましょう。

日本では、景気が悪化すると自殺者がかなり増えるというデータがあります。精神的に耐えられなくなりそっちに向かう人が多くいる。優秀で真面目な経営者ほど責任を感じて耐えられなくなるケースがあります。そんな方達のためにも失敗は失敗として諦める事も一つです。諦めた後に再出発できる制度があります。こんな自分でもそこを乗り越えて今では普通の生活をしています。

破産のイメージは悪いですが、命あっての事です。生きて前を向いていればいつか必ずまたチャンスは訪れる。

破産手続きに関して自分の経験を書いてみました。

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